那覇市松山のたかみね歯科クリニックです。

☆できれば治療をしなくていいように！☆
　「年をとると歯が悪くなる、歯が抜ける」ということが、一般的な常識として信じられています。しかし、最近になって、これが明らかな間違いであることがわかってきました。その理由は、自分できれいにしていると思っている口の中に、不潔な物（食べかす）が残り、その中にいろいろなバイ菌がだんだんと増え、長い年月をかけて、歯に穴を掘ったり（むし歯）、歯ぐきが炎症をおこしたり、歯を支える骨が、溶けてきたりする（歯周病）ということがわかってきたからです。すなわち「年をとって、あるいは体質で歯が抜けるのではなく、バイ菌がたまっていって歯が抜ける」訳なのです。
　そこで、歯が悪くなって抜けるのを防ぐには、どうしたら良いかということですが、要するに自分で、歯と口の状態を清潔にできること、そして、それを毎日続けることなのです。
　今まで自分で清潔にしているつもりでも、自己流のやり方に間違いがあり、食べかす（バイ菌がついた食べかすは、うがいぐらいでは取れません）が、取れていない部分があるので、その部分が悪くなり、現在治療をしたり、ひどい人では、すでに歯が抜けてしまっているのです。
　私たちは、現在痛い歯は、既に悪くなってしまっているので、治療していますが、皆様にとって一番大事なことは、治療したところが悪くならないことと、できれば治療をしなくていいようにすることだと信じています。
　そのためには、口の中の治療はもちろんですが、予防（私たちスタッフによって、特殊な道具を使って、普通ご自分できれいにできない、奥歯の裏側や歯の間を専門的に清掃することと、ご自分の歯ブラシの使い方のクセをなおすこと）という意味で定期的に来院されることをおすすめします。
　１９８８年、スウェーデンにおいては、小児のほとんどと、成人の約８割が定期的な清掃と健診を受けることで、むし歯や歯周病が、ほとんどなくなりつつあります。これは日本でも可能なことだと信じています。
　皆様が、一生自分の歯を使い、口の中のことで悩まずに、毎日の生活を快適に過ごせるように、私たちも、できるだけのお手伝いをしようと考えています。

１．これからは予防に重点をおく時代です

　むし歯や歯周病（いわゆる歯槽膿漏）などの歯科疾患は、予防的な治療効果の非常に高い疾患です。したがって、痛くなってから治療するのではなく、痛くならないように、むし歯や歯周疾患にならないようにする予防的な治療をすすめています。
　すなわち、むし歯の予防には、最も有効で費用対効果の高い、フッ化物の応用（フッ素洗口など）を、歯周病の予防のためには、最も効果的である「つまようじ法」というブラッシング法を取り入れています。
　当医院では、真の予防とは、「早期発見、早期治療」ではなく、むし歯や歯周病にかからないようにすること、だと考えています。歯の治療ではなく、健康づくりが私たちの使命だと思います。

２．削らない、詰めない、被せない、抜かない治療

　できるだけご自分の歯を大切に守っていただきたいと考えています。ですから、予防的な治療に加えて、可能な限り「削らない、詰めない、被(かぶ)せない、抜かない」治療をめざしています。

３．患者さんとのコミュニケーションを第一に考えます

　患者さん自身の歯のことは、患者さん自身が最大限の関心を持って考えて欲しいと思います。現在の歯とお口の状態、どのような治療が必要なのか、その選択肢、治療後はどのような状態になるのか、などについて詳しく説明します。自分の健康の問題として、あなた自身もしっかり考えてください。

４．歯の健康あっての全身の健康です

　歯とお口の健康状態が良くないと「認知症」になりやすかったり、低栄養状態を引き起こし、全身の健康を損なったり、「寝たきり」になりやすいということはよく知られています。「歯の健康は、全身の健康への第一歩」です。長寿県沖縄を歯の長寿県にもするために、一緒にがんばりましょう。

[閉じる]